読んだ本の数:20冊 読んだページ数:5292ページ
今月はヴィンジとハウルと糞袋が収穫だったかな。
- 幼児化するヒト - 「永遠のコドモ」進化論
Dmitri Belyaev氏の“従順なキツネ”を作り出そうとする交配実験にちょっと触れられてるというので読んだ。人体の多くの特徴が幼児化によるものという説は、海洋居住説より納得がいった。ヒトの心身の特質を“幼児化”という視点で解く論をおもしろく読める本。日本は何故ロリコン大国か、についても触れる。
読了日:07月03日 著者:クライブ・ブロムホール - マイクロチップの魔術師 (新潮文庫)
挿絵に負けた。
読了日:07月06日 著者:若島 正,ヴァーナー・ヴィンジ - 最果ての銀河船団〈上〉 (創元SF文庫)
「遠き神々の炎」の前に!ぜひ!! ファムはやっぱり野卑でイカす中年色男だなぁ。物理的分厚さと多彩なガジェットに幻惑されつつもリーダビリティーに促されるままに下巻へ。
読了日:07月10日 著者:ヴァーナー ヴィンジ - 最果ての銀河船団〈下〉 (創元SF文庫)
カタルシスまで遠かった…。でもついに来たファム無双と回収されまくる伏線に超すっきりだし、新たな冒険も遠い謎も待っていたから! 読後感がいいというか、読んでよかった感がある。見ているものの方に顔を向ける人間の様子は蜘蛛族にとって幼い子供を思わせてかわいらしく見える、というくだりがすごく好きだ。ヴァーナー・ヴィンジの手に入れられる邦訳は読み尽くしてしまったので、次は銀河船団→神々の炎の順で読みたい。
読了日:07月11日 著者:ヴァーナー ヴィンジ - マイノリティ・リポート―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF)
映画全部見てない。「追憶売ります」好きだ。
読了日:07月12日 著者:フィリップ・K. ディック - 糞袋
藤田雅矢初読。肥担ぎから始まる軽妙でとぼけていて美しく哀しくかぐわしい、少年の成長と成功とその後の物語。この上品で穏やかな感じって何だっけかなぁ。架空物語っぷりは「後宮小説」級の堂々たるものだし、人生物語っぷりと主人公の性格にちょっと「旅のラゴス」を思い出す。ただし、「ダイナー」を食卓で読める私でもこれは自信がない。次は植物の本を読みます。
読了日:07月18日 著者:藤田 雅矢 - バルタザールの遍歴 (文春文庫)
佐藤亜紀初読。何度見ても「メルキオールの惨劇」を読みたくなるタイトルなので読んだ。やあこれは実に手堅く巧く堂に入ってるなぁ。ファンタスティックでオカルティックな異能を有し特異な状態にある青年貴族らが、それらでどんなすごいことをし一族の血筋の秘密はどうなっているのかと思いきやひたすらとめどなく没落しゆく物語。ヨーロッパ文学っぽい頽廃的な香気とピカレスクロマンっぷりと、独特の硬質な軽みを楽しんだ。
読了日:07月19日 著者:佐藤 亜紀 - ひみつの植物
表紙・冒頭の植物が魅力的すぎて。
読了日:07月22日 著者:藤田 雅矢 - 科学でわかる料理のツボ
何かにつけ理由や目的を知らずにはおとなしく規則を守ってられない私とあなたに。何故塩より砂糖が先か、何故塩抜きを薄い塩水でするのか、など。復習的ではあった。
読了日:07月22日 著者:左巻 健男,稲山 ますみ - 星の綿毛 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
情報処理する多肉植物。自走するナノマシンの巨壁。植物群に都市が息づき壁のうしろに村ができる。とにかく世界が魅力的。角が丸くてふわりと素朴な肌合いがサイバー方面とはちょっとなじまない気がした。なんかこう椎名誠的な定かならぬ未来技術っぷりを勝手に期待。驚愕の結末とか瞠目のアイデアとかをこしらえなくてもイケる人じゃないかと思いつつ、3冊目はどれを読もうかな。
読了日:07月23日 著者:藤田 雅矢 - 魔法使いハウルと火の悪魔―ハウルの動く城〈1〉
「ハウルの動く城」が消化不良なので読んだ。なにこれ超おもしろいんですけど!! 突き放したところがあまりなく伏線など丁寧に張ってあってわかりよい。不思議な魔法にあふれるハウルの出身地はマジ不意打ちでびっくりした。ラストの雰囲気がとても好きです。
読了日:07月25日 著者:ダイアナ・ウィン ジョーンズ - 星をかった日
自分の好みで4歳半の子供に読んでやった。難しいかなと思ったが、気に入ったようだった。
読了日:07月25日 著者:井上 直久 - コロボックル物語(1) だれも知らない小さな国 (児童文学創作シリーズ―コロボックル物語)
私も30年以上も前に読んだクチ。そうか語り手は大人だったんだなぁ。改めて語り手の視点から読んだ。
読了日:07月26日 著者:佐藤 さとる - つきとうばん
自分の好みで選んで、4歳半の子供に読んでやった。須藤真澄の絵で見たいです。
読了日:07月26日 著者:藤田 雅矢 - コロボックル物語(2) 豆つぶほどの小さないぬ (コロボックル物語 (2))
30年ちょっとぶり。
読了日:07月27日 著者:佐藤 さとる - コロボックル物語(3) 星からおちた小さな人 (コロボックル物語 (3))
そうそう、こうやってほんのちょっとずつコロボックルの世界が広がっていくんだよなぁ。30年ちょっとぶりに読んで、着ぐるみの中に鉛筆の削りかすが入っちゃう場面をすごくはっきり覚えている自分に噴いた。なんでそこなの。
読了日:07月28日 著者:佐藤 さとる,村上 勉 - コロボックル物語(4) ふしぎな目をした男の子 (コロボックル物語 (4))
ちょっと電気技師とその卵が多すぎだぜ…
読了日:07月29日 著者:佐藤 さとる,村上 勉 - コロボックル物語(5) 小さな国のつづきの話 (児童文学創作シリーズ―コロボックル物語)
ああ30年前よくわからなかったのは錯綜気味な話運びのせいかな。
読了日:07月30日 著者:佐藤 さとる,村上 勉 - 八丁堀喰い物草紙 江戸前でもなし
するすると楽しく読んだのですが、魅力的だけどこの時代では浮いてるっぽいなぁと思う人物が多すぎたのです…。婿殿すごく普通で安心する。
読了日:07月30日 著者:宇江佐 真理 - 図書館戦争
ニヤニヤしますなぁこれは! 脳内挿絵は細田守監督版「時をかける少女」風でした。
読了日:07月31日 著者:有川 浩
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