5月に読んだ本
読んだ本の数:22冊 読んだページ数:7788ページ
- 心の鏡―ダニエル・キイス傑作集
アルジャーノン長編既読。冒頭の「エルモにおまかせ」SFらしく小気味いい短編で、のっけからキイスのイメージがちょっと変わった。表題作はラノベや漫画でもいけそう。「アルジャーノンに〜」「ママ人形」などに、アイデアの見せ方・感興の与え方について、キイス独特の方法論があると感じる。アルジャーノン中篇は必要にして充分だと思う。
読了日:05月03日 著者:ダニエル キイス - ディック傑作集〈2〉時間飛行士へのささやかな贈物 (ハヤカワ文庫SF)
うんうん、ディックだ。「父さんに似たもの」は「20世紀SF(2)」で既読の「父さんもどき」か。妙にモダンに思えるホラー。表題作は「究極のSF」で既読だけど今回もようわからんかった。「アフター・サーヴィス」「自動工場」わりと好き。
読了日:05月04日 著者:フィリップ・K. ディック,フィリップ・K・ディック,浅倉 久志 - サイン会はいかが?―成風堂書店事件メモ (ミステリ・フロンティア)
また本屋さんの日常をじっくりのぞかせていただく。いろんなお仕事ジャンルのこういう小説のまとめってどこかにないかしら。「ヤギさんの忘れもの」かわいかった。
読了日:05月06日 著者:大崎 梢 - 晩夏に捧ぐ (成風堂書店事件メモ(出張編)) (創元推理文庫)
短編では気にならない(というか気にしないことに成功する)あれこれが気になっちゃって。まるう堂が出てくるならミステリじゃなくてもいいのに、とか書店フェチすぎる人の意見は気にしないでください。
読了日:05月06日 著者:大崎 梢 - 平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)
今度は出版社の営業さんのお仕事を見せてくれる。ちょっと変な人の多いフレッシュ青春お仕事群像として面白かった。そんなにミステリではないので本好き・本屋好きならどなたにもお勧めできそう。書き下ろしの1編にはちらりとあの人の影が。
読了日:05月07日 著者:大崎 梢 - 化身
「化身」の最終的な姿を想像している。全体的に予想外の展開にはなるのだが、驚きより戸惑い、怖さより違和感があった。装画がいちばんこわい。
読了日:05月08日 著者:宮ノ川 顕 - 食のリスク学―氾濫する「安全・安心」をよみとく視点
読了日:05月08日 著者:中西 準子 - ディック傑作集〈1〉パーキー・パットの日々 (ハヤカワ文庫SF)
読了日:05月11日 著者:フィリップ・K. ディック - ディック傑作集〈3〉ゴールデン・マン (ハヤカワ文庫SF)
読了日:05月13日 著者:フィリップ・K. ディック - ディック傑作集〈4〉まだ人間じゃない (ハヤカワ文庫SF)
傑作集読了。ディックおそろしいわぁ…
読了日:05月15日 著者:フィリップ・K. ディック - the TEAM ザ・チーム
グレーゾーンに生きる奴らのもたらすグレーなりにきっぱりとした帰着が爽快なエンタメ小説。能城あや子=闇黄門。キャラクタ造形への抑制の利かせ方がすげえと思った。狙いすぎない。あとハッキングの場面で興を削がれずに済むのがとてもありがたい。他の作品も読もう。今気づいたけど「オルファクトグラム」読んだあと手を出してなかった。初読重要…。
読了日:05月16日 著者:井上 夢人 - 風が吹いたら桶屋がもうかる (集英社文庫)
本物なのに労多くして効少ない趣味の超能力、華麗で理知的な推理が当たらない安楽椅子探偵、好みのタイプの美女と遭遇できるが全員ステディありの通年モテ期、が気の毒やらおかしいやら。水戸黄門的定型展開なのに毎度噴き出させ納得させてくれる、子供を公園で遊ばせながらベンチで完読できる短編集。本格ミステリを愛する人のための良いバカミスだと思いました。
読了日:05月16日 著者:井上 夢人 - あくむ (集英社文庫)
フツーな後味悪い系ホラー。
読了日:05月16日 著者:井上 夢人 - ダイナー
いろいろ特盛りなエンタメ系スプラッタ。ぱっと見てウッとくる人もいるかもしれないけど、おいしくておなかいっぱいになれる人もいる、お客様を選ぶ小説かも。人間味や希望は残虐描写の行間から匂い立つのが夢明だと思っていたので、後半のボンベロがちょっと拍子抜けだった。ここはもっとツンツンツンツンツンデレだろ…。酷薄猥雑最低カッコイイ感は健在で、おいしくおなかいっぱいになり後味も爽やかでございます。[あわせて読みたい]http://www.sakuranbo.co.jp/livres/sugao/index.html
読了日:05月16日 著者:平山夢明 - スロー・バード (ハヤカワ文庫SF)
なにこのひとり奇想コレクションさん…。20世紀SF(5)で既読の「世界の広さ」、「絶壁に暮らす人々」、「スロー・バード」が面白かった。「二〇八〇年世界SF大会レポート」ちょっと泣きそうになった。夢の未来図はまだまだ夢のまた夢。
読了日:05月18日 著者:イアン ワトスン - パワー・オフ (集英社文庫)
1994年雑誌掲載とか聞きましたがマジですか…。ストーリーより、人工生命の概念と可能性についてざっくりつかんだ気になれることにときめいた。20世紀のうちに読んでおけばよかったなぁ。とりあえず「アキハバラ@DEEP」のクルークへの読み足りない感をA-LIFEに埋め合わせて貰った。
読了日:05月18日 著者:井上 夢人 - ベガーズ・イン・スペイン (ハヤカワ文庫SF)
クレス初読。ビター。最萌えキャラはエンジェル。「ダンシング・オン・エア」犬SFアンソロに入ってたら良かったのに。「密告者」満足だけど欲を言えば異文化ギャップをもっと味わいたかった。
読了日:05月20日 著者:ナンシー クレス - クラインの壷 (講談社文庫)
読了日:05月23日 著者:岡嶋 二人 - 温かな手
人柱のアレもだけど、このひとはえらい設定をさらっと持ってきておいて、設定にもたれかかりすぎず且つ巧いラストにつなげるところが凄い。謎解きよりそっちにばっかり感心しててすみません。最終話よいですね。読み終わってから、いい装画だなと思いました。
読了日:05月24日 著者:石持 浅海 - カエアンの聖衣 (ハヤカワ文庫 SF 512)
ベイリー初読。異文化衝突SFだと思って読み進んでたら異生物侵略SFだったとかなにこれめくるめく感すごい…。「ヴィーナス・プラスX」やokama・白亜右月などのイラストでも思うんだけど、SF系架空服飾ってちょう萌える! でも悲しいかなセンスがなくて数々のカエアンファッションをうまく思い描けないので映像化希望。
読了日:05月25日 著者:バリントン J.ベイリー - マンハッタンの戦慄〈上〉 (扶桑社ミステリー)
リーダビリティいいよなぁ。
読了日:05月28日 著者:F・ポール・ウィルスン - マンハッタンの戦慄〈下〉 (扶桑社ミステリー)
安心して読める系。キャラクタも魅力的。
読了日:05月30日 著者:F・ポール・ウィルスン
Powerd by 読書メーター