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はてなダイアリーで書いていた日記のログをインポートしました。ごく稀になんか書く。

第1回共に生きる障害者展 おぼえがき

第1回共に生きる障害者展」に行ってきた。
「情報通信機器展2004・ユニバーサル生活展」で、富士通らくらくブラウザASIN:B0000E1W1A)をちょっと触った。InternetExplorerコンポーネントではあるらしいのだが、CSSで display:none や visibility:hidden にしてあるテキストを読み上げた。あたりまえといえばあたりまえなんだけども安心した。知的障碍者や子供のための“ひらがな変換”が、なぜだか「Web系メモ」ほかで効かないことがわかり、デモにいらしてた開発者の方を悩ませる。すみませんすみませんすみ(ry*1 もっといろいろ試したかったけど、買ってからにしよう。…いやゴメーワクをおかけしたからでなくて、たまにしか使わないユーザにも扱いやすそうな一見してわかるインターフェイスだったので、読み上げテスト用と“ながら聞き”用にしようかと。
日本IBMで音声読み上げソフトの開発に携わる浅川智恵子さんの講演は、レジュメを貰い損ねたので自前のノートから雑感をメモ。
浅川さんは、“ユビキタス・コンピューティング”が実現すれば、その利用環境は障碍者のそれと共通点を持つだろう、と指摘する。超小型機器の超小型画面は、超拡大文字表示と似る。機器の操作中や車の運転中は、いわば手が使えない情況。ユビキタス到来にそなえてWebリソースやPC用ドキュメントをアクセシブルなものにしておこう、というアクセシビリティおすすめトークはアリかなあ。
近頃、画像にalt属性が必要だということは認知度が上がってきたが、なぜ必要なのか、どのように使われるのかがまだ理解されていないと感じるそうだ。例として挙げられたのがHanako-Net。見栄えを整えるための透明gif画像のalt属性に「spacer」、というのはよく見かけるし、どこぞのデジタル系専門学校ではスライス書き出しした画像のaltに「分割した画像の右上分」などと入れるように指導しているという話も聞く。しかし飾りの画像それぞれのデザインと用途に合わせて「gradation」「shadow」「1pix-mainColor」「dashline」「line」「features-image」「吹き出しの底」(!)etc. はすごい…。きっと、制作者の方は几帳面なのだろう。「実践アクセシブルHTML - 第一回「altはつけるだけじゃなくて」」(Web Site Design Vol.8 ISBN:4774117633)でも読んだら、その几帳面さを生かして適切なaltをつけまくってくれるんじゃないだろか。

*1:後日、開発者の方から検証結果をご連絡いただいた。「再現性なし」とのことで一安心しつつ、あの会場での現象はいったいなんだったんだか謎のまま終了するのだった。