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はてなダイアリーで書いていた日記のログをインポートしました。ごく稀になんか書く。

1月に読んだ本

読んだ本の数:22冊 読んだページ数:8445ページ
小説を読むときにいちいち映像を思い浮かべる癖が「無限記憶」で表目に、「葉桜の季節に君を想うということ」で裏目に出た月でした。

  • チーム・バチスタの栄光 チーム・バチスタの栄光
    海堂尊初読、ドラマも映画も観ずに読んだ。テンポがよくキャラ立ちまくりのエンターテインメントに医療現場発のリアルさや問題提起がまぶされ、やあこれはシリーズの続きに手が伸びますね!
    読了日:01月04日 著者:海堂 尊
  • ナイチンゲールの沈黙 ナイチンゲールの沈黙
    ふわふわのごてごて感。美しい綾が織り上がったがったときにそれを敢えて削るのってすごく難しい。私の中では現実とファンタジーの間で折り合いがつかなかった。個性は強烈なのにキャラ立ち感がない、という状態について考え込んだ。よっし流れを把握したのでジェネラルに会いに行くぜ!
    読了日:01月05日 著者:海堂 尊
  • ジェネラル・ルージュの凱旋 ジェネラル・ルージュの凱旋
    表裏をなすナイチンゲールと続けて読んで、私にとっては院内の権謀術数とか医療現場のあたりが読み応えあると思った。ジェネラルといい姫宮といいキャラづくりがやっぱりうまいなぁ。情に訴えるラストが続くのが気になり始めた。
    読了日:01月05日 著者:海堂 尊
  • 記憶の食卓 記憶の食卓
    なんか唾がわいてくるんだけど、食欲なのかキモチワルくなったのかわかんない感じがもやもやしていいです。2段のオチが双方予想外でしてやられた。拒食はむしろ清々しいとか真の友なら食い食われることすら厭わぬとかの中2病的マインドを見事に粉砕(というか生理的に嫌になるだろう)してくれそうなので、思春期にこそいかがでしょうか!
    読了日:01月07日 著者:牧野 修
  • 全世界のデボラ (想像力の文学) 全世界のデボラ (想像力の文学)
    平山瑞穂初読。茫洋としてない井伊直行というか文体以外に村上春樹がいるというか。霧に閉ざされた、しかし見事に緻密で端正な意匠を凝らした迷路をさまよう不安な感覚。たぶんリーダビリティは高いんだと思う、何度でもうかうかと霧の奥に連れ去られるから。SFだと思って読み始めてすぐさま道に迷うのおすすめ。言語好きなので「均衡点」がやっぱり好きだけど、どれも印象的だった。高松和樹の装画が雰囲気にすごくマッチしてると思う。
    読了日:01月09日 著者:平山 瑞穂
  • 死体を買う男 (講談社文庫) 死体を買う男 (講談社文庫)
    はからずも歌野晶午初読。叙述トリックで名高いアレを最初に読もうと思ってたのにあんまり面白そうなのでつい。トリック(昔ながらのトリックで時代がかった感じを出しつつもそれだけにとどまらず…)、巧みな構成、文体の切り替え(綺麗な乱歩調!)、乱歩オマージュ、破天荒な朔太郎、意外な結末だと思ったらさらに…、いやはやすごかった。誰が読んでも面白い本格ってこれかしらん。2度読みおすすめ。
    読了日:01月11日 著者:歌野 晶午
  • フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA) フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA)
    表題作の感想は、ちょwこのテーマをこのお気楽さでやっていいのwwwwwそんで表題作とかかえって深い…、に尽きる。ヒトとは・生きるとは何か、何処までがヒトであり生きることなのか、といったテーマを扱うものが多い。「Slowlife in Starship」の世界のいろんな人の暮らしを読んでみたい。アルワラはある意味浮いてると思う。
    読了日:01月11日 著者:小川 一水
  • ミサイルマン―平山夢明短編集 ミサイルマン―平山夢明短編集
    「枷」はとても夢明らしい感じがした。「テロルの創世」の清潔感にちょっと胸を突かれた。表題作は猥雑で残酷で人でなしで下劣でグロくて禍々しくてひどい話なのに、突き抜けた明るさがあって一種爽快でもあり、あまりのことに笑ってしまうし、なんとなく純粋さ哀切さも感じるという不思議。そして「独白するユニバーサル横メルカトル」は大傑作であり粒ぞろいなんだなぁ…。
    読了日:01月12日 著者:平山 夢明
  • ラス・マンチャス通信 ラス・マンチャス通信
    それなりに善良な青年が、奇怪なくせに妙に現実的な落としどころを押しつけてくる不条理な世界で、不運とかいろいろに翻弄されて苦労する「どうしてこうなった」物語。変な世界だからどんなに驚くようなことが起きても大丈夫とか思ってると、ばっちり代価を払わされて「ぇぇぇぇぇ」ってなった。うむ、カフカ。あとやっぱり茫洋としてない井伊直行を感じる。
    読了日:01月12日 著者:平山 瑞穂
  • 迷惑な進化―病気の遺伝子はどこから来たのか 迷惑な進化―病気の遺伝子はどこから来たのか
    この分野でどんな説が現れてきているのかに楽しく触れることができる読み物。とてもキャッチーで読みやすいが、巻末資料に典拠を確認する手がかりもある。エピジェネティクス、メチル化あたり面白そう。
    読了日:01月13日 著者:シャロン・モアレム,ジョナサン・プリンス
  • アキハバラ@DEEP (文春文庫) アキハバラ@DEEP (文春文庫)
    ラストダンジョン突破が意外と強硬手段で、ちょっと期待したのと違った…。その手段しか取れない世界と AI が自意識を持ち得る世界は重なるのかな。クルークたちの動向や自意識の目覚めのあたりをもっと見たかったけど、それじゃ全く別物になっちゃうよね。幽閉の身のクルークのやらかしそうなことに妄想が広がるわぁ。
    読了日:01月13日 著者:石田 衣良
  • ブラックペアン1988 ブラックペアン1988
    おもしろかった。ブラックペアンの秘密がブラックジャックばりというか「本間血腫」を思い出すテイストだった。そしてこれもまた甘い幕切れ。
    読了日:01月16日 著者:海堂 尊
  • 犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎
    タイムトラベルSF というより素人探偵ミステリ、いやむしろ極めて上品なドタバタ恋愛劇として読んだ。タイトルに「犬」がついたらとりあえず読んでみる主義のおかげでいいもの引き当てたなぁ。魅力的というか面白いというか変なキャラクタぞろいだけど、私はやっぱりシリルとプリンセス・アージュマンドを推すぜ!
    読了日:01月17日 著者:コニー・ウィリス
  • 葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫) 葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)
    正直しっくりこなくてしんどい所もあるなぁとか思ってたら、ラストでちゃんと全部ぶっとばしてくれた。映像化不能、そして小説を視覚的に読む人をたいへんな奈落に突き落とす作品。キツいわぁ。
    読了日:01月19日 著者:歌野 晶午
  • くらやみの速さはどれくらい (ハヤカワ文庫 SF ム 3-4) (ハヤカワ文庫SF) くらやみの速さはどれくらい (ハヤカワ文庫 SF ム 3-4) (ハヤカワ文庫SF)
    まず、21世紀版『アルジャーノンに花束を』ではない。ぜんぜんない。ストーリーの帰結よりもルゥの目を通して見る世界が魅力的だった。現ルゥの幸いがどうか元ルゥの幸いでもありますように。
    読了日:01月21日 著者:エリザベス・ムーン
  • ふわふわの泉 (ファミ通文庫) ふわふわの泉 (ファミ通文庫)
    堅いのに軽い。まさに新素材ふわふわ。
    読了日:01月23日 著者:野尻 抱介
  • 配達あかずきん (ミステリ・フロンティア) 配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)
    本屋の店員さん、裏方じゃなくて主人公ですよ素人探偵ですよ大活躍ですよ! それにしてもこれはいい本屋さんだ。
    読了日:01月23日 著者:大崎 梢
  • 無限記憶 (創元SF文庫) 無限記憶 (創元SF文庫)
    タイラーとジェイスンのその後(?)に、それぞれ彼ららしいなと。仮定体と交流できる可能性を持たされた少年に執着する博士の気持ちは少しわかる。なりかわりたい、せめて連れて行け。大きな憧れが歪む悲しさ。後半、仮定体の部品?や構造物の造形を想像するのが超ぞわぞわして楽しい。少しずつ見えてきた仮定体の設定が個人的に好きすぎる。関係ないけど SPIN・AXIS・VORTEX ってリング・らせん・ループみたいですね。
    読了日:01月25日 著者:ロバート・チャールズ・ウィルスン
  • 湯微島訪問記 湯微島訪問記
    わーまた煙に巻かれた! 感興はあるんだけど説明できない。とりあえず、ほとんど湯微島を訪問しません、としか。
    読了日:01月26日 著者:伊井 直行
  • 高い砦 (ハヤカワ文庫NV) 高い砦 (ハヤカワ文庫NV)
    やっべ私もなんか特殊技能持ちの一般人になっとかないと!
    読了日:01月27日 著者:デズモンド バグリィ
  • ノーストリリア (ハヤカワ文庫 SF ス 4-5) ノーストリリア (ハヤカワ文庫 SF ス 4-5)
    人類補完機構関連の初読がこれでいいのかという疑問はさておき。ファンタスティックなほど変容した価値観と倫理とルールの支配する世界を少しだけ垣間見た。登場人物がすっごくかわいくてハッピーになる。愛され系SF? 「燃える脳」「鼠と竜のゲーム」を既読でよかったけど「ママ・ヒットンのかわゆいキットンたち」も読まなくちゃ。
    読了日:01月30日 著者:コードウェイナー・スミス
  • 失われた探険家 (奇想コレクション) 失われた探険家 (奇想コレクション)
    表題作おもしろかった。無垢な残酷さが少女だからこそ映える。どうも精神異常方面へ流れやすいなと思ったが、解説で経歴を知って了解。
    読了日:01月31日 著者:パトリック・マグラア

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